株式会社ブロードキャストスタッフです。
今回はIT産業においても無視できない大きな問題となっている
『過労死』にフォーカスを当てて考えてみようと思います。
弊社宛に以下アンケート用紙が届きました。
厚生労働省による「労働時間と働き方に関する調査」という内容でした。
(弊社ではIT技術者の独立支援プロジェクトを常に展開しております)
■「過労死等防止対策推進法」って何だろ?
平成26年11月1日から施行されています。
多発する過労死問題が大きな社会問題となったことで
健康な日々を送りながら働き続けられる社会を実現しましょう!!
って法律です。
■「過労死等」って何だろ?
等・・・ってあやふやな感じがしますね。
具体的に言うと、長時間労働、過重労働による脳血管疾患、
心臓疾患を原因とする死亡や精神障害を原因とする自殺のことを指しています。
■そもそもなんで法が施行されたの?
脳梗塞やうつ病を発症し死亡や自殺・・という目を覆いたくなるような惨劇。
その現実を直視したとしても、その対策が出来ず年々
過労死の実態は十分に把握されていない(らしい)。
大きな一歩として過労死に対しての国民の理解と関心を深めることを第一義をしています。
(把握されていないのではなく、把握しようとしていなかったっというのが正しい表現だと思いますが)
■過労死と過労自殺
過労死は近年は微減傾向だが、過労自殺は増加傾向にあります。
過労死 :脳や心臓に重い負担がかかって、くも膜下出血や心筋梗塞などを発症して死亡
過労自殺:心理的に強い負担がかかり、うつ病などの精神障害を発症して自殺
日本では毎日1人以上が過労によって命を奪われて続けています。
(労災認定された件数は、実際には氷山の一角)
■過労死は身近にいないから関係ない?
ついついそう思いがちかもしれません。
業種が違えば、そもそもそんな事を考える事すらないのかもしれません。
しかし、身近な人(親、子、友人)が過労死になってからでは遅いんです。
■過労死とどう向き合っていく?
大変難しい問題ですが、理解と関心を深めることが何よりも大切です。
国、地方公共団体、国民の責務として規定されていますが、やはり社会全体として「過労死」に対して
正しい理解をすることが、自らのご家族やご友人を守る事に繋がります。
■助け方が分からない。
もしかしたら身近に仕事やボランティア等で大きな責任、過重労働を強いられて
悩み苦しんでいる方がいるとします。
その時は『話を聞いてあげること』です。
こうした方がいい、ああした方がいいというは二の次です。
まずは思い悩んでいる話に耳を傾けましょう。
問題に直面している方は本人ですし、決めるのも行動するのも本人です。
外野からとやかく言っても本人が誰よりも悩んで、誰よりも努力して
何とか乗り越えようと頑張り抜いてこその悩みなんです。
「そんなことは分かってる」
「どうすればいいかも分かってる」
「分かっているけどどうにもならないから悩んでる」
■じゃあ、どうする?
頑張っているんです。
本当にすごく良く頑張ってる。
その頑張りはとても大きな頑張りです。
その頑張りを認めてあげてください。
本人でさえ認める事が出来なくなっているその大きな頑張りを
あなたが認めてあげてください。
それだけで追い詰められた気持ちが救われることもあります。
■悩んでいる方へ
同じ職場で相談出来る方には相談されたことでしょう。
ご家族、ご友人にも相談できる方には相談されたことでしょう。
もう誰にも相談できないと思っていませんか?
そんなことありませんよ。
あなたは一人ではありません。
厚生労働省は、平成26年9月1日から、平日夜間・土日に、誰でも労働条件に関して
無料で相談できる電話相談窓口「労働条件相談ほっとライン」を開設しています。
「労働条件相談ほっとライン」は、違法な時間外労働・過重労働による健康障害・賃金不払残業などの
労働基準関係法令に関する問題について専門知識を持つ相談員が、法令・裁判例などの説明や
各関係機関の紹介などを行う電話相談です。
電話相談は、労働者・使用者に関わらず誰でも無料で全国どこからでも利用できます。(匿名での相談も可能)
労働条件相談ほっとライン(厚生労働省委託事業)
月~金 :午後 5 時~午後10 時
土・日 :午前 10 時~午後 5 時
0120-811-610
平日夜間・土日に無料でご相談出来ます。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000088148.pdf